着物の悉皆─着物のシミ抜き・仕立て替えをお気軽に

 呉服屋の仕事は新しい着物をお売りすることだけではありません。
 お客様の大切なお着物の手入れや仕立て替えなど、長くお召しいただくためのアフターフォローも大切な仕事です。着物は母から子へ、子から孫へと、その思い出とともに長く受け継ぐことができるもの。そのためには適切なお手入れが欠かせません。
 汚れやシミ、カビ、派手になってしまった着物の染め替え、サイズの合わない着物の仕立て替えなど、なんでもお気軽にご相談ください。

シミ抜き

 衿や袖口の汚れなどのシミ抜きをいたします。食べこぼしなどのシミも、プロの手によるお手入れでキレイに落とせます。もしもシミをつけてしまった場合は、なるべくお早目にお手入れにお出しください。早め早めのお手入れが、着物を長くキレイに着る秘訣です。

汗抜き

 衿や袖口の汗ジミを抜きます。
 夏の着物は、気をつけていても汗染みになりやすいもの。一見キレイに見えても、仕舞いこんで時間がたつと、シミが浮き出てくることがございます。たくさん汗をかいたときは、是非お手入れにお出しください。

京丸洗い

 シミ抜きのあと、着物のまま全体を洗い、プレスします。特別な汚れは無いが、全体的にくすんだ着物などは、丸洗いするとスッキリします。
 経年の頑固なシミなどは別途相談に応じます。汗抜きも別途になります。

洗い張り

 着物をほどいて端縫い(反物の形に縫い合わせる)して水洗いします。シミ抜き、湯のし等も同時に行います。長年仕舞ってあって胴裏が変色してしまったものなど、洗い張りをして胴裏を替えると見違えるほどサッパリするものです。ぜひご相談ください。

仕立て替え

思い出の付け下げを帯に仕立て替えました

 箪笥に眠っている着物や帯を直して着てみませんか? 羽織をコートや帯に仕立て替えたり、着物の袖幅を広くすることで、着物がよみがえったと喜ばれております。

  • お母様の着物の裄(腕の長さ)が短い → 袖付けに余分な縫い込みがあれば、ほどいて縫い直します。縫い跡が目立つ場合や、模様が途切れている場合は柄を足す等して対処します。別途応相談。
  • 着物の袖丈が違う → 袂に縫い込みがあれば、ほどいてのばします。振袖などの袂(袖丈)を短くして訪問着としてお召しになることもできます。
  • 着物の丈が短くておはしょりが出ない → 着物をほどいて仕立て替えをするときに、胴(帯で隠れる部分)に別布を継ぎ足します。
  • 着物の裾や八掛けが擦り切れている → 裾を切って部分直しをします。
  • 帯が短くて結べない → ほどいてから別布を途中で足して長くします。
  • 若い時の着物の色が派手で着られない → 着物をほどいてから染め変えて仕立てをします。模様の部分をゴム伏せし、模様はそのままで地色だけ地味にしたり、全体に薄い色をかけて全体のトーンを落とすなど、さまざまな対応がてぎます。