創作きもの

生地へのこだわり

 茶席では長時間の正座や、膝行(にじり歩き)することがしばしばあるため、シワになりなくく、復元性の高い生地であることが重要です。
 そのため、あめや藤本のきものは、すべて国産の丹後縮緬を使用。「最慶 美意延年」を織り込んだ誂えの白生地を使用しております。表地3丈(1反=12m/着物1着分・八掛け別)で900グラム以上の重量の白生地を厳選。これだけの重みがありますと、正座後もシワにもなり難く、お茶席でも美しく装っていただけます。

三重織り地紋について

 当店の紋意匠縮緬は、京都の丹後で織る特徴的な「三重織り地紋」を使用しています。これは文様柄を浮き出して見せる特殊な技法で、この技法に熟練した職人さんは丹後にしかおりません。すべて“ダイレクトジャガード”と呼ばれる特殊な機械で織ってあり、複雑な操作と手間暇のかかる織物です。
 ひとつの地紋が「日向織り」「中陰織り」「陰織り」という3つの織り方で表現され、地紋が三重に重なり浮き立ちます。染め上がって着装されますと、地紋が三重に複雑な陰影を帯び、着姿をより際立たせる特長があります。
  →紋意匠へのこだわり

最慶きものコレクション

  • 淡交誌掲載より─1月、若松菱文様をクリーム地で
  • 2月、敷松葉に松ボックリ
  • 3月、桜吹雪を北山杉地紋で
  • 6月の単衣を紬地で表現
  • 7月、銀流水を薄物の生地に
  • 9月、糸乱菊を白上げにして
  • 10月、小付扇面に霞を使って
  • 11月、地山に総付秋草は琳派文様より
  • 12月、木の葉の総付を円窓取方にして
  • 本格的な手描き友禅の振袖
  • 月替わりの楽しい文様の長襦袢
  • 金泥の背景には濃朱を友禅しております
  • 蒔絵秋草を友禅しその上から総刺繍で表現した黒留袖